公開日: |更新日:
現在では白内障手術のほとんどが日帰りで可能となり、手術自体も短時間で実施できるようになりました。しかし、以前より受けやすくなったとはいえ、手術の前後には気をつけなければならないこともあります。こちらのページでは、白内障手術の注意点について紹介していきます。
まず、白内障手術前の注意点についてお伝えします。
白内障手術を受けることが決まったら、手術の数日前から抗生物質を点眼で投与します。これは眼球の表面に存在する細菌を減らし、感染を防いで手術をより安全に行なうためです。また、コンタクトレンズを使用している場合は手術前に装用中止期間が設けられます。
このように、手術当日に向けて目の状態を落ち着かせておく必要があります。目に負担をかける行為は避けなければなりません。
片目のみ手術する場合は、白内障を発症する前の眼鏡の使用状況によって考え方が変わってきます。
例えば、これまで眼鏡を使ったことがないのであれば、多焦点レンズが望ましいと思われます。若いときは眼鏡を使っておらず、最近は老眼鏡を使っているのであれば、多焦点レンズを使うと近くのものを見る場合に逆側の目がぼやけて見えることがあります。
もう片方の目に白内障の予兆がある場合や、すでに症状が出ている場合は、それほど遠くない将来に手術を受けることになりますので、両方の手術を受けたあとの生活を想像してレンズを選ぶといいでしょう。
50代以下の方の場合は、老眼が始まっていない、あるいは始まっても軽度なので、白内障の症状が無いほうの目の視力に合わせて眼内レンズを選ぶのが一般的です。注意点として、もう片方の手術予定は20年後ということもあり得ます。となると、現在使用されている多焦点レンズが市場からはなくなっている、もっと進化した多焦点レンズが登場していることが予想されます。つまり、将来的に両方の手術が終わったら、左右の見え方が違う可能性が高いということです。こうしたことも踏まえてレンズを選ぶ必要があります。
次に、白内障の手術を受けた後の注意点についてお伝えします。
白内障手術後の飲酒は、手術の傷の炎症を悪化させるおそれがあります。お酒の量にもよりますが、手術後1週間程度は飲酒を控えるようにしましょう。
目を保護するため、手術後の1週間程度は眼帯を使用することがあります。視力の回復は個人差がありますが、特に手術の直後は車を運転してはいけません。眼帯がとれるまで、もしくは医師の許可が出るまで車の運転を控えるようにしましょう。
首から上に水がかからないのであれば、手術当日あるいは翌日でもシャワーは可能です。しかし、入浴だと目に水や汗が入ったり血圧が上昇したりする危険性が高くなります。1週間程度は浴槽につかることを控えるようにしましょう。
白内障手術が無事に終わって視力の回復を待つ間、やけに光をまぶしく感じることはよくあります。ですが、それとは別に見え方に違和感が出てくる場合もあります。手術を受けたからといって安心せず、少なくとも術後6カ月間は定期的な検診を受けるべきです。
ここでは白内障の手術後に起こり得る病気を紹介しますので、それぞれの症状を把握しておきましょう。
飛蚊症は、視界に黒い虫のような異物が飛んでいるように見える症状を指します。視線の移動に伴って細かく揺れるように動くため、目の前を蚊が飛んでいるような錯覚を起こします。その異物の形や大きさはさまざまで、白い空間や空を見上げたときに気づくことが多いようです。
白内障手術のあとに起こる飛蚊症の多くは、目の中の硝子体に濁りが生じるのが原因です。手術で濁った水晶体を取り除くと、もともとの硝子体の濁りを自覚しやすくなって飛蚊症の症状をきたすようです。
だいたい2~3カ月程度で気にならなくなることが多く、それほど心配はありません。
ただし、ごくまれに網膜剥離を起こしている可能性もあります。飛蚊症の症状が出た場合は、念のため手術を受けた医療機関を受診すべきです。
白内障手術を受けて数カ月から数年ほど経過すると、水晶体が入っていた袋状の組織(水晶体嚢)が濁りはじめ、再び視力が低下する場合があります。この状態を後発白内障といいます。
後発白内障に対しては、現在はレーザー治療で視力回復を図ることが可能です。
白内障手術を受けてすぐ、まれに起きる網膜のむくみや腫れのことを嚢胞様黄斑浮腫といいます。
手術後は点眼治療や禁酒が必要ですが、それを正しく守らなかった場合に起こりやすいようです。また、糖尿病網膜症を患っている場合にも起こりやすい症状です。
手術の傷から細菌が感染し、目の中に強い炎症が起こる状態を術後眼内炎といいます。手術の翌日以降、急激に増強する眼の痛みや見えにくさが出てきたら、速やかに手術を受けた医療機関を受診しましょう。
術後眼内炎を防ぐためには、主治医の指示にしたがって手術後の点眼や通院をきちんと続けることが重要です。
目の内側にある網膜がはがれて視力が低下する病気が網膜剥離です。
白内障の手術後に起こる可能性がありますが、その確率はごくわずかです。とはいえ、視野の一部が暗く感じたり、前述の飛蚊症のような症状を覚えたりする場合は網膜剥離の前兆かもしれません。早めに手術を受けた医療機関を受診したほうが無難です。
白内障手術は今後の人生の快適さを左右する重要なもの。ただ紹介された、近所だったからといった理由ではなく、症例数が豊富な病院・クリニックを選ぶのが正解。
大阪で白内障手術に力をいれている眼科を調査し、症例数を公表している中から、ニーズに合わせたおすすめのものを選出しました。
自分に合った「理想の視界」
にこだわりたいなら
2020年の症例数約700件
web予約可能
施術例が多いクリニックで
治療を受けたいなら
2016年の症例数約2800件
直接病院の受付へ
網膜剥離など
目の手術歴があるなら
2020年の症例数約1,000件
直接病院の受付へ
※自分に合った「理想の視界」にこだわりたいなら:2021年3月5日時点で「保険適用」「保険適用外の単焦点レンズ」「保険適用外の多焦点レンズ」すべてに対応し、尚且つレーザー手術が受けられる大阪の眼科を選定。
※施術例が多いクリニックで治療を受けたいなら:2021年3月5日時点で調査した大阪の眼科の中で、年間症例数が最も多い病院を選定。
※網膜剥離など目の手術歴があるなら:2021年3月5日時点で調査した大阪の総合病院の中で、白内障含む眼科の手術年間症例数が最も多いものを選定。