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白内障手術とは、白内障によって濁った水晶体を取り除き、代わりとなる人工水晶体(眼内レンズ)に置き換える手術です。局所麻酔で行われるため痛みはほとんどなく、手術時間は平均10~20分程度となっています。
通常、白内障手術は日帰り手術が行われます。保険適用の単焦点眼内レンズを用いた場合、片眼の手術費用の目安は以下の通りとなります。
症状の程度により手術時の注射や薬剤等が変わります。なお入院手術の場合は、別途入院費用やベッド代などが必要になります。
現在、白内障手術の多くが日帰り手術となっています。日帰り手術では普段どおりの生活の延長で術後の療養ができるため、術後に自宅の布団で眠りたい方や自宅を留守にすることに不安がある方、仕事が忙しくすぐに復帰したい方などには都合が良い方法です。日帰り手術は入院手術よりも費用を安く抑えることができる特徴もあります。
白内障手術の最大のメリットは、低下した視力が回復する点です。目がかすんだりまぶしく感じる症状がなくなり、視界が良好になります。さらに眼内レンズの種類と度数を選択することにより、遠視や近視、乱視などの屈折異常を矯正することもできます。 白内障手術のデメリットは、人工の眼内レンズに代えることで、水晶体による目のピント調節力が失われます。
目をこすったり直接目をさわったりしないように注意する必要があるため、手術直後は眼球保護のため眼帯を装着します。通常は翌朝の診察まで眼帯を装着しておく必要があります。 視力が回復した後も、目の状態が安定するまでは通常数か月かかります。手術後しばらくは点眼や定期的な診察が必要であり、日常生活も注意して過ごすことが大切です。
基本的に、治療ができない白内障というのはありません。しかし、加齢黄斑変性や黄斑前膜、黄斑円孔といった黄斑疾患、緑内障などは白内障以外の病気を併発している場合、眼科によっては手術ができずに断られてしまうことがあります。 さらに症状が進行しすぎてしまった白内障などは手術が難しくなる場合があり、白内障手術ができない医院もあるでしょう。
白内障手術は目覚ましい進歩を遂げており、現在では手術時間が15分程度、そして日帰り手術が可能と、以前よりもずいぶん治療が受けやすくなりました。
ただし、白内障手術では健康保険が適用される場合と適用されない場合(自由診療)があります。たとえば、単焦点眼内レンズはすべて保険適用ですが、多焦点眼内レンズは一部を除き、その多くが保険適用ではありません。レンズの種類や医療機関によっても手術の費用が異なるので、希望する眼内レンズが保険適用になるのか自由診療になるのか、あらかじめ医療機関に確認しておくことをおすすめします。
現在の白内障手術は大がかりな麻酔を必要とせず、ほとんどの場合が点眼麻酔で手術自体も15分程度、入院せず日帰りで手術を受けられます。その背景には技術や機器の著しい向上があり、手術中、手術後の痛みの問題もずいぶんと軽減されたことなどがあります。
最近では土曜日や日曜日に白内障手術を受けられる医療機関も増えており、平日の仕事をしている人や遠方に住んでいる人にとって大きなメリットとなっています。平日よりも土日に白内障手術を受けたほうが自身の生活サイクルを崩さなくて済む、という方はぜひ参考にしてみてください。
白内障の手術を受けるためには、いくつかの検査が必要です。手術前には、白内障以外の目の病気がないか、手術に必要なレンズの度数はどれくらいかなどを調べます。手術中にはレンズのずれを調整するための検査や、切開位置のデータなどを表示する検査をします。手術後には、見え方に問題がないか、手術の合併症がないかなどを調べます。
どれも比較的短時間で終わり、痛みを伴うことの少ない検査です。こちらでは、白内障手術に必要な検査の種類と、検査の方法、検査の目的を紹介しています。手術を受ける前に、ぜひ参考にしてみてください。
白内障という病気自体が比較的高齢な方の病気として知られており、実際に手術を受ける人の割合も高齢の方が大半を占めています。とはいっても、手術を受けるタイミングが余りに遅くなると体にも大きな負担がかかります。早期治療を心がけ、医師と相談しながら早めの手術を検討しましょう。
白内障手術を受けた後は、目に傷がついている状態です。そのため「保護メガネ」をかけて、細菌感染などから目を守らなければなりません。以前は眼帯を着用することが求められていましたが、細菌感染への効果の高さから、最近では保護メガネが用いられています。眠るときも含めて、24時間、常に保護メガネを着用するようにしてください。保護メガネ作成費用は、高価な材料を使っていたり、装飾がついていたりしなければ医療費控除の対象となります。大阪で白内障手術を受ける前に、保護メガネの役割や医療費控除について詳しく知っておきましょう。
白内障の手術後に仕事復帰するタイミングは、労働の種類によって違います。軽作業なら翌日から、動きや運転が必要な仕事なら術後1週間から、重労働や屋外作業なら術後1か月からが一般的です。復帰のタイミングは目の状態によって変わるため、術後の目を保護するためにも「埃が多い場所を避ける」「定期的に点眼することを忘れない」といった注意点を守りましょう。
これから白内障手術を受けるなら、あらかじめ仕事復帰のタイミングの目安と注意点について知っておくと便利。その他、医師の指導を守って、無理のない範囲で仕事をすることも大切です。
白内障手術をすると老眼も治ることがあります。老眼は加齢により水晶体の弾力性が失われ、近くにピントが合わせにくくなった状態のことです。対して加齢性の白内障は水晶体の濁りによって視力が低下する症状のことであり、白内障手術では水晶体を人工的な眼内レンズへと交換する治療が行われます。
つまりどちらも水晶体の問題で起こるもので、手術により水晶体の問題が失われれば副次的に老眼も治る仕組みです。ただし単焦点眼内レンズでは遠近どちらかにしか焦点があわないため老眼は直らず、他焦点眼内レンズを挿入したときのみに限られます。
アトピー性皮膚炎に伴い引き起こされる白内障をアトピー性白内障といいます。特徴は、白内障の進行が早い、視力低下が急速に進む、明るいところで見えにくい(初期症状)などです。詳細な原因はわかっていませんが、目に対する刺激、アトピー性皮膚炎そのもの、ステロイドの投与などが関わっていると考えられています。アトピー性白内障も手術で治療できる可能性があります。基本的な手術法は、加齢性白内障と同じです。ただし、合併症などに注意しなければならないため難易度は高くなります。医療機関を慎重に選ぶことが大切です。
不同視とは、近視や遠視、乱視などの屈折異常により左右の目に視力差がある状態のことです。レンズの度数差が2D以上ある場合、不同視と診断されます。人間は左右で見た情報を脳内で融合することで立体感や遠近感を把握しますが、不同視では両眼視の機能が衰えてしまいます。
不同視は、白内障が進行することによって引き起こされる場合があります。不同視の改善方法は眼鏡やコンタクトレンズにより視力を矯正し、左右の見え方のバランスをとるのが一般的です。白内障の進行により不同視が引き起こされている場合には、医師と相談の上で手術を検討します。
若年性白内障は老年性と似た症状が現れますが、水晶体の濁り方によって症状が違うこともあります。また、若年性白内障は外傷やアトピー性皮膚炎、薬の服用、遺伝的な要因など、原因もさまざまです。白内障は原因が明確化されていないものも多いですが、大方のメカニズムは解明されており、白内障手術も日々進歩しています。若年性白内障は老年性に比べ、進行速度が早いとされているため、気になる症状があるという方は参考にしてみてください。
白内障手術には、普段から服用している薬が悪影響を及ぼすことがあります。中には、薬による影響により手術が困難になったり、最悪の場合中止せざるを得ないケースもあります。白内障手術に影響がある薬としては、前立腺肥大症の治療薬や抗血栓薬などがあげられます。これらの薬は、白内障手術にどのような影響を与えることになるのでしょうか。
下記のページでは、白内障手術に影響を与える薬について具体的に解説します。また、手術前の薬の服用に関して注意するべきポイントも紹介します。白内障手術を控えている人や、常用薬を服用している方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
従来の白内障手術では、金属製のメスを使用することが主流でしたが、近年ではフェムトセカンドレーザーを使用した白内障手術に注目を集まっています。レーザーを用いた手術を行うことにより、術者の技量に依存しない手術が可能になり、患者さんの身体への負担を軽減することができます。
ここでは、レーザーを使用した白内障手術の特徴や手術の流れ、メリット・デメリットを解説します。日本ではまだ限られた施設でしか行えない手術ですが、レーザーを用いた白内障手術を受けたいという方はぜひ参考にしてみてください。
白内障手術の成功率を上げ、安全性を高めるために活用されているのが、ガイドシステムと呼ばれるものです。ガイドシステムを用いることで、顕微鏡の画像上にイメージガイドが表示されます。そのため、従来のように目に直接マーキングする必要がありません。
また、ガイドシステムにはガイド機能のほかにも目の情報を詳しく収集する機能が搭載されているため、正確な手術につなげるのにも役立ちます。手術眼認証機能もあるため、間違って他の患者さんを手術する心配もありません。ここでは、白内障手術で使われるガイドシステムについて解説します。
予防接種は各種病気の予防に役立ちますが、白内障手術を検討している場合は、タイミングに注意が必要です。白内障手術の前に予防接種を受ける場合、多くの眼科では予防接種から1~2週間程度空けて手術を受けることを進めています。これは、予防接種した後に発熱やだるさ、筋肉痛などが起こってしまう可能性があるからです。この状態は手術するのに向いていません。白内障手術と予防接種を検討している方のため、注意したいポイントなどを紹介します。
白内障手術で使用する眼内レンズの種類について詳しく知りたいという方もいるのではないでしょうか。眼内レンズには、主に単焦点レンズと多焦点レンズの二つのタイプが存在します。自分に合ったレンズを選ぶことで、日常生活を今まで通りストレスなく送れるようになるでしょう。1か所をはっきりクリアに視たい場合には単焦点レンズを、2か所、あるいは3か所を見えるようにして眼鏡をかけないようにするなら多焦点レンズを選ぶのがおすすめです。
白内障には、手術で完治する以外にも目薬を使用して、進行を抑制させる方法があります。ただし、発症した段階で使用する必要があり、水晶体の混濁が進んでしまっては、目薬では混濁の透明化はできません。2種類の目薬はどちらも白内障の進行を抑制するための効果が期待できるものの、白内障のタイプによっては効果が見られない場合もあります。また、副作用なども考えられるので、目薬を使用する場合には必ず医師の経過観察を受ける必要があります。
白内障には目がかすむ・視力の低下・物がぼやけて見えるなどの症状が現れますが、きちんと検査をしなくては白内障かどうかがわかりません。また、視界に違和感があって眼科に行ったときには、白内障と緑内障の両方を併発しているケースもあります。そういったときには同時に手術することも可能ですが、同時手術にはメリットとデメリットがあるので、まずはどのようなメリット・デメリットがあるのかを把握しておくことが重要です。
乱視になると、モノが二重に見える・ぼやけるなどの症状が発生します。角膜の形状が変化することで発生する症状ですが、白内障手術で乱視矯正眼内レンズを使用して治療が可能です。適した乱視矯正レンズを使用するためには、正しい検査・正しい角度での挿入など、大切なポイントがあります。まずは医師に相談し、状態を確認しながら治療方針を決定しましょう。
近視がある人が白内障手術をする場合、挿入するレンズによって近視の矯正が可能です。近視の状態や生活に与える影響などによって、選ぶべきレンズは異なります。適した治療を受けられるように、まずは医師に相談しましょう。
眼内にレンズを挿入し、視力を矯正する方法が「ICL手術」です。角膜を削ることなく視力を矯正できる方法として注目されています。何らかの問題が生じた場合には、挿入したレンズを摘出でき、もとに戻せる点が大きなメリットです。ICL手術後に白内障になっても、レンズを摘出すると白内障手術も問題なく受けられるでしょう。こちらでは、ICL手術の特徴や白内障との関係などを詳しく紹介しています。
遠視は、遠くは見やすいけれど近くがぼやける、細かい作業や読書などをしていると目が疲れるなどの症状が発生します。眼球が短い、屈折率が弱いことが大きな原因です。白内障手術を受け、近くが見やすいレンズを挿入すると、遠視が矯正できます。医師に相談し、自分の生活に合った治療を受けましょう。
白内障手術を受けるなら、どんな医師にかかりたいと思いますか?そこはやはり、数多くの手術を経験してきた評判のいいドクターに診てもらいたいと考えるでしょう。 ただ「白内障に詳しい医師」を探そうにも、コンテストや証明があるわけではないので、探すことができないのが現実です。
また、一定の技術や経験の証明である、特定の機関や学会などが認定する「専門(認定)医資格」なども、白内障手術では存在しません。
その代わり、眼科医療というもっと大きな括りで日本眼科学会が認定する眼科専門医という資格があります。専門医は5年ごとに更新があり、所定の研修や治療実績による単位をクリアする必要がありますので、専門医資格を有しているかどうかはレベルの高い医師を選ぶための基準のひとつとなるでしょう。
国内では100万件以上もの白内障手術が行なわれており、そのうち4万件以上が大阪での実績となっています。(※)手術の方法や眼内レンズの種類、これまでの手術実績など、クリニックを選ぶ材料が非常に多いのが大阪の特徴。白内障は高齢者に多い病気ですので、各都市の人口分布によっても手術実績は変わってきます。
単純な手術件数以外にも、院長先生が自ら対応してくれるかどうか、多くの眼内レンズに対応できるかどうか、そういったポイントにも注目したいところです。目の手術は一生ものですから、慎重に検討して信頼できるクリニックを選びましょう。
白内障手術は今後の人生の快適さを左右する重要なもの。ただ紹介された、近所だったからといった理由ではなく、症例数が豊富な病院・クリニックを選ぶのが正解。
大阪で白内障手術に力をいれている眼科を調査し、症例数を公表している中から、ニーズに合わせたおすすめのものを選出しました。
自分に合った「理想の視界」
にこだわりたいなら
2020年の症例数約700件
web予約可能
施術例が多いクリニックで
治療を受けたいなら
2016年の症例数約2800件
直接病院の受付へ
網膜剥離など
目の手術歴があるなら
2020年の症例数約1,000件
直接病院の受付へ
※自分に合った「理想の視界」にこだわりたいなら:2021年3月5日時点で「保険適用」「保険適用外の単焦点レンズ」「保険適用外の多焦点レンズ」すべてに対応し、尚且つレーザー手術が受けられる大阪の眼科を選定。
※施術例が多いクリニックで治療を受けたいなら:2021年3月5日時点で調査した大阪の眼科の中で、年間症例数が最も多い病院を選定。
※網膜剥離など目の手術歴があるなら:2021年3月5日時点で調査した大阪の総合病院の中で、白内障含む眼科の手術年間症例数が最も多いものを選定。