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白内障手術で近視を矯正できる?

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白内障手術を受けると、そのほかにも得られる効果があります。その1つが、近視の矯正です。

ここでは近視の状態や原因、白内障の手術で近視矯正ができるケースを紹介します。

近視とは?

近視の状態

近視は、眼球の形状が通常よりも前後に長く伸びることで、目に入ってくる光線が網膜よりも手前で焦点を結んでしまう「屈折異常」が発生している状態です。正常な眼球は、前後の長さは直径24㎜程度とされています。前後の長さが直径26.5㎜を超える、もしくは近視の度数が-6.00Dを超えると、強度近視と診断が下るのが一般的です。

近くの物体ははっきりと見えていても、遠くの物体にはなかなか焦点が合わせられず、ぼやけて見えます。

強度近視になると、長くなった眼球によって後方部分が圧迫されて、網膜や脈絡膜、視神経などの後方組織に悪影響を与える可能性があります。

近視の原因

近視の原因ははっきりとわかっていないものの、遺伝や環境が関係すると考えられています。

遺伝の場合、親が近視だと子どもも近視になる可能性が高いでしょう。環境の要因としては、読書・勉強・パソコンなどによるものです。同じ距離のものを長く見続けると、目が疲れてしまいます。ただし、実際に近視の原因として証明されておらず、あくまで推測です。

白内障手術で近視を矯正できるケース

単焦点レンズで治療

白内障の手術で挿入するレンズが単焦点レンズの場合、遠くにピントが合う設定にすると、遠くが見えるようになり近視を矯正できます。ただし遠くが見える一方で近くが見づらくなるデメリットがあるため、慎重に考えなくてはなりません。

また強度近視の状態だと、遠くにピントを合わせていても近視が残ることもあります。

多焦点レンズで治療する

多焦点レンズは、複数の距離にピントを合わせられるレンズです。より焦点の幅が広い焦点深度拡張型レンズもあります。見える幅が広がれば、近視をなくせるでしょう。

レンズ選びで気を付けるポイント

白内障の治療とともに近視の矯正もする場合、自分自身の生活や希望の見え方などを踏まえてレンズを選択する必要があります。近視で長らく生活していた人が、遠くがよく見えるレンズを選択した場合、今まではっきりと見えていた近くが急に見づらくなり、生活に支障をきたす恐れもあります。

ライフスタイルに適しているレンズを見つけましょう。

白内障手術による近視の矯正についてまずは医師に相談しよう

近視に悩んでいる人は、眼鏡やコンタクトレンズを使用して矯正しながら生活している人が多いはずです。白内障にかかって手術を受ける場合は、手術で使用するレンズで近視の矯正も検討しましょう。

レンズの種類によって見え方が変わるため、ライフスタイルに合うレンズを選ぶことが大切です。

治療する病院や医師によって経験や治療方針が異なります。白内障手術で近視の矯正もしたいと考えている方は、医師に相談してみましょう。

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