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白内障手術の相場は?

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混濁した水晶体を取り除き人工レンズを眼の中に入れる白内障の手術ですが、眼内レンズのタイプと術式によって保険適応される・されないがあり、自己負担額に大きな差が生じます。こちらのページでは、レンズの種類とその手術の自己負担額の相場を紹介していきます。

選ぶレンズと手術法で変わる!白内障手術の費用相場

白内障手術の費用相場は、どのタイプのレンズ、または手術法を選ぶかで自己負担額が変わってきます。白内障の手術を実施している医療機関では、大きく分けて次の3つのタイプの手術を行っています。

それぞれの特徴と費用の相場を見ていきましょう。

単焦点レンズ+超音波手術

単焦点レンズとは「一つの距離にピントを合わせる眼内レンズ」のことです。従来から白内障手術で使われているタイプで、あらかじめピントを合わせたい距離を決めておきます。合わせたピント以外の距離については、遠用メガネや老眼鏡で補うことになります。

また超音波手術とは、白内障の手術で20年来行われているマニュアル的な手術法。すべての工程を医師が手作業で施すため、医師の技術が必要です。単焦点レンズ、および超音波手術とも保険が適応されるため、費用相場は下記のようになります。

単焦点レンズ+超音波手術の自己負担額(片眼)の目安

単焦点レンズ+レーザー手術

レーザー手術とは、ミクロン単位の動作ができるレーザー機器を使い、切開や水晶体の分割といった工程を行う手術法です。超音波手術より精密度が高く、短時間で手術が終了するために患者さんへの身体的負担が少ないというメリットがあります。

その一方で、レーザー手術は自由診療扱いのため、自己負担額が増加するデメリットがあります。

単焦点レンズ+レーザー手術の自己負担額(片眼)の目安

多焦点レンズを使用

一つの距離にピントを合わせることしかできない単焦点レンズに対し、多焦点レンズは「遠距離と近距離(レンズによっては中距離も)にピントが合うように設計された眼内レンズ」のことです。

多焦点レンズを選べば、メガネを使わず裸眼で日常生活を楽しめる時間が増えることになります。だだし多焦点レンズは単焦点レンズより高額なのがデメリット。

2020年4月から導入された選定療養の対象になっていますが、それでも「単焦点レンズ+超音波手術費」より10倍以上の金額を自己負担することになります。

選定療養対象の多焦点レンズ手術の自己負担額(片眼)目安

選定療養対象のレンズとは、厚生労働省が承認した多焦点レンズのことです。

選定療養対象外の多焦点レンズ手術の自己負担額(片眼)目安

厚生労働省未承認のレンズ。主にヨーロッパ仕様のプレミアムやスーパープレミアムと呼ばれる高機能多焦点レンズのことです。これらを選んだ場合、すべて自由診療となります。

眼内レンズのメーカーや機能性によって価格の差が生じます。もし入院をする場合は別途入院費用やベッド代などが必要です。

【豆知識】選定療養費とは?

選定療養は、追加費用を負担することで保険適用外の治療を保険適用の治療と併せて受けられる制度のことです。厚生労働省が認可した多焦点レンズが、2020年4月より選定療養の対象となりました。

大ざっぱに言うと、多焦点レンズの手術であっても、従来の施術法(単焦点レンズ+超音波)を選んだと仮定した部分については保険適応になり、そこから足が出たぶんが自己負担になると考えてください。

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